プリズムメガネ

メガネには医療的な側面とファッション的な側面があります。
メガネにとって最も大切な要素はもちろん快適に見えること、すなわちビジョンケアですが、だからと言って、流行に取り残されてしまったり、似合わないメガネを掛け続けるのも頂けません。
まずは目の状態を丁寧に検眼し、お客様一人一人に数あるレンズの中から最適な設計のものを選択、オーダーします。
それからゆっくりとご希望のデザインや出来上がりのイメージにそったフレームを選定しその後きめ細かく調整し、お顔にフィットさせます。

プリズムメガネ

通常、見るモノに両眼の視線を合わせて見ますが、視線がズレていたり(斜視)無理して視線を合わせようと(斜位)しますとモノが二つに見えたり(複視)、見えるが疲れる(筋性眼精疲労)という様な障害を起こします。
プリズムレンズは像を移動させる事の出来るレンズです。
斜視(麻痺性斜視)による複視や、
斜位による眼精疲労を軽減させる事が出来ます。

子供の斜視、弱視治療用メガネ(プリズムレンズ)

大学病院眼科の斜視弱視の専門外来等で、時々処方される子供の治療用のレンズにプリズムレンズがございます。
今回は、そのプリズムレンズの中でも、プリズム度数が強度の場合に処方されるフレネル膜プリズムレンズをご紹介いたします。
またの名を膜プリズムとも言います。
薄い塩ビフィルム素材で、メガネレンズに貼り付けるタイプのプリズムレンズです。
強度の場合でも、レンズにプリズムを組み込むタイプと比べ、厚みが出ませんので重みも出ません。反面、透明度が落ち見づらさがある事があります。
レンズに組み込むタイプだと、一般的には標準製作範囲5△〜特注オーバー製作範囲8△位までのレンズが多い中、フレネル膜プリズムレンズは、40△まで作製出来ます。
また、取り外しが可能なので、治療経過を見ながらフレネル膜プリズムだけを貼り替えることも可能です。
加工・貼り付け方法は、スマートフォンの画面に保護フィルムを貼る感じに似ています。
処方されたプリズムの方向とレンズの形状とを慎重に合わせて手作業でカットし、レンズの裏側に貼り付けます。

<処方事例>

  • フレーム コーキJ60 RE 48サイズ
  • レンズ HOYAPST15VS-H
  • フレネル膜15△BASEIN

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とても綺麗に貼れました!
子供用メガネに求められる機能
<参考情報>
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